S’all good, man! – フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1 から

フレーズ
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海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1 で紹介したフレーズの中から、特に興味深いものに絞ってまとめました。各シーンの時間は Netflix でのおおよその再生時間です。ネタバレを含むかもしれないので、もしシーズン1を見終わっていない場合はご注意ください。

Gee, that’s swell.

1話で Jimmy が Mike と駐車場で料金について言い合いをしているシーン。

(14:45) Gee, that’s swell.

“Gee” は驚きや感激、シンパシーを軽く表現する感嘆詞。Jesus の省略からきたと言われています。「えー」「うわ」「うーん」といった感じでしょうか。

一方 “that’s swell” は “that’s great” を意味するそうです。”Gee, that’s swell” で「おお、そりゃすごい」くらいのニュアンスでしょうか。このシーンでは Jimmy の「法廷で人を救ってきたんだ」という言葉に対して Mike がこの台詞を返していて、日本語字幕では「それは立派だな」となっています。

Went a little bananas - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E1 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) から、作中の気になるフレーズの意味と使い方について解説します。まずはシーズン1エピソード1 (Uno) に登場するフレーズから。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。went a little bananas.序盤 10:05 頃。裁判所で3人の少年の弁護をしているシーン。 These three young men, near...

cross a line

2話でスケートボーダー2人を追って後から来た Jimmy (Saul) が Mijo (Tuco) の家で弁明しているシーン。

(08:50) Now, at this juncture, I am deducing that they said or did something … that crossed a line, and you, with some justification, you put them in their place.

“crossed a line” というフレーズは、この回の終盤 44:00 あたりにも出てきます。

I crossed a line. I made a mistake.

“cross a line” または “cross the line” は文字通り (最後の) 一線を越えてしまうことを比喩したフレーズです。その線 (しきい) を越えることはよくないこと/不適切なことだけど、越えてしまうことです。そういった意味になります。

ちなみに台詞の最初のほうにある “at this juncture” は “at this time” のように「この時点で」を意味します。”deduce” は推定や推測をするという意味の動詞です。

台詞の最後にある “put them in their place” というのもまた別の慣用句です。”put someone in someone’s place” で謙虚にさせる、威厳を低める、身の程をわきまえさせるといった意味になります。

Cross a line - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E2 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード2 (Mijo) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。cross a line08:50 頃。スケートボーダー2人を追って後から来た Jimmy (Saul) が Mijo (Tuco) の家で弁明しているシーン。 Now, at this junctur...

A trumped up load of horse crap

3話の Jimmy と Chuck のやりとり。Jimmy が問われている罪について「そんなのでっち上げだ」というようなことを言うシーン。

(01:51) That is a trumped up load of horse crap, Chuck. Come on.

“a trumped up load of horse crap” と7語もあるととても長く感じるものの、3つに分割すると意味が分かってきます。それぞれ “trumped up” は 「(偽の情報によって)でっち上げられた」、”horse crap” は「ばかげた考え」や「たわごと」「でたらめ」、”a load of” は「(主に不愉快なものを指して) 大量の」という意味に解釈できるので、「でっち上げられたひどいでたらめ」といった感じに訳せそうです。

“Load of horse crap” は、このすぐ後で Chuck が「判事にそれを言うのか?」といったことを Jimmy に質問している台詞にも出てきます。

Is that what I tell the judge? “Load of horse crap“?

トラックに積まれた大量の馬糞が目に浮かびます。

"A trumped up load of horse crap" - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E3 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード3 (Nacho) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。I'm in a -- A bit of pickle01:25 頃。Jimmy が拘置所のような場所で弁護士である兄 Chuck に「見てのとおりまずい状況になってしまってね」と助けを求めるシーン。 ...

S’all good.

4話である男が Jimmy に名前を聞いて Jimmy が答えたのがこの台詞。

(01:31) S’all good, man.

これが彼の Saul Goodman という名前の由来なんでしょうか? “S’all good” は “It’s all good.” の短縮形だそうです。まれにジョークというか嘘があるので見るときには気を抜けない Urban Dictionary ですが、こういった口語独特のフレーズを調べるには重宝します。ちなみに本編での日本語字幕でも「”すべてよし” だ」となっているので間違いないでしょう。

That is … yikes!

同じく4話で、Howard Hamlin がロゴの色を “Hamlindigo” と名づけていることを耳にして Jimmy が言った一言。

(29:34) Holy crap, you seriously named a color Hamlindigo? That is … yikes!

Yikes は唐突な精神的ショックや、不愉快な/良くない状況を表現するスラングだそうです。また、どうやら若干コミカルというかこっけいなニュアンスを含めたいときに使われることがあるようです。Yikes で画像検索をするとそういったニュアンスが視覚的に感じられるかもしれません。

この文脈だと、ある色に自分の名前をつけるという Howard のナルシスティックな言動に対する嘲笑と不快感の入り交じった「うげっ」という感情を表現しているのではないでしょうか。日本語字幕では「それはイタいね」となっていました。なるほど。

That is ... yikes! - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E4 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード4 (Hero) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。That's what I'm talking about.01:12 頃。Jimmy がもう一人の男に次の店へ遊びにいくかと聞くと「もちろん行こう」となった。そんな流れでの一言。 That's wha...

On the fence

5話で Chuck が病院に運ばれたと知って駆けつけた Jimmy と Kim。医者は入院をすすめるが、Jimmy は迷っています。そんな中 Howard も合流しますが、そこで Jimmy と言い争いになってしまいます。Jimmy は Howard を困らせるため、Chuck を入院させる決意をします。そんな場面の一言。

(30:05) I was on the fence till you showed up.

なんとなく意味が想像できてしまうかもしれません。”on the fence” で、どっちつかず、2つの選択肢の間でどちらにするか決めきれていない状況を表現できます。フェンスを越えるか、やっぱり戻るか、決めかねているというわけです。ここの台詞は「お前が現れるまでは迷ってた (んだけど、もう決めた)」といった意味になります。

I was on the fence - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E5 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード5 (Alpine Shepherd Boy) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。Let's talk turkey08:14 頃。Ricky が Jimmy にお金の話をしようとしている場面での一言。 Let's talk turkey."tal...

can you live with it?

6話。Hoffman と Fensky が Matt を殺したのなら、誰が彼らを殺したの? と問う Stacey に、聞かなくても分かってるだろ、といったことを Mike が答えるシーン。この台詞で6話は終わります。

(41:32) The question is … can you live with it?

知らなくても、なんとなく意味は分かってしまうかもしれません。live with something は、「(受け入れがたい/不愉快な物事を) 受け入れる」 という意味のフレーズとして使われます。「二人を殺したのが私だということを確かめたところで、その事実を抱えて生きていく覚悟があるのかい」といった感じのニュアンスでしょうか。

Can you live with it? - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E6 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード6 (Five-O) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。I'm solid05:35 頃。息子を失なった Mike がアルバカーキへ到着し、義娘の Stacey と再会したときの会話で Mike が「もう立ち直ったよ」といった主旨のことを言う台詞。 I'...

Some rocks you don’t turn over

7話でベテランの刑事が若い刑事について「あとは学ぶだけだ (触れてはならない領域があることを)」と言う場面。

(05:28) Some rocks you don’t turn over.

初見ではいまいち意味が分からなかったので調べてみたものの、この台詞自体はよく使われるフレーズというわけではなく、”leave no stone unturned” という、何かを成し遂げるため/探しものを見つけるために「考えられるあらゆる手段を使う」といった意味で使われるフレーズと関係があるようです。作中の台詞自体は、「ひっくり返すとよくないこと (= 見たくない虫とか) に直面するよ」という警告っぽい命令形の文と捉えられます。つまり、刑事は事件を解決するためにあらゆる石を裏返す (手掛りを探す) ものだけど、中には裏返してはいけない石があるよ、ということではないかと考えられます。

対応する箇所を日本語字幕で見ると「触れてはならぬ領域がある」となっています。なるほど。

Cloud Cuckooland

同じく7話。Kettleman 夫妻に、そろそろ現実的な話をしない? と Jimmy が切り出すシーン。

(26:19) Can we all three just parachute down from Cloud Cuckooland?

“Cloud cuckoo land” は夢想の国、非現実的な理想の国といった意味合いで使われる架空の場所。現実を無視した不可能な話などを指して、恐らくは非難して言う場合に使われます。古代ギリシャの劇作家 Aristophanes の The Birds という作品に登場する場所がオリジナルのようです。

Some rocks you don't turn over - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E7 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード7 (Bingo) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。Dial it down a notch01:29 頃。盗られたノートを取り戻した刑事が興奮しているところを、Jimmy がなだめつつ事情を説明しようとするときに言う台詞。 Can we dial i...

この場面では、論理的に考えてどう見ても不可能な主張を押し通せると思い込んでいるKettleman夫妻に対して、現実的な話をしようと呼びかける中で使われています。相手を世間知らずだとか、気が変だと感じていることを暗示しているわけなので、面と向かって言うには失礼な言葉に見えます。にもかかわらずそれを言ってしまう Jimmy からは相当のいらだちが感じとれます。

You say potato, I say sth

8話。ゴミ箱の中にいる Jimmy に、老人ホームの代理人 Rich からの電話がかかってきたシーン。詐欺の証拠をシュレッダーにかけていたことについて、Rich は白々しくも、書類をシュレッダーにかけることはどこの企業でもやっている普通のことだと言い張ます。それに対しての Jimmy の台詞。

(22:55) You say potato, I say spoliation.

このフレーズは、1937年の映画 “Shall We Dance” の作中に使用された曲 “Let’s Call the Whole Thing Off” がオリジナルのようです。その歌詞では、同じ単語でも地域や社会階級の違いなどによって異なる発音/アクセントの対比が多用されています。例えば either、neither、tomato そして potato 。具体的には、歌詞の一部を見た方が早いでしょう。

You say either and I say either
You say neither and I say neither
Either, either Neither, neither
Let’s call the whole thing off

You like potato and I like potahto
You like tomato and I like tomahto
Potato, potahto, Tomato, tomahto
Let’s call the whole thing off

同じ either という単語を「あいざー」みたいに発音する人もいれば「いーざー」みたいに発音する人もいます。転じてここでは、同じことを言う2つの言葉の取るに足らない違い、違いのどうでもよさ、を表現しています。Jimmy は、自分の主張している「証拠隠滅行為」を、Rich が (都合の悪い面を無視したうえで) 違う言葉で言っているにすぎない、と言っているのです。ちなみにこのバリエーションとして “potayto, potahto” や “tomayto, tomahto” といったフレーズもあるようです。

You say potato - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E8 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード8 (Rico) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。third time's the charm03:16 頃。Jimmy が司法試験に受かったことを Chuck に報告してはしゃいでいるシーンでの一言。 I failed it the first tw...

no big deal

(6:39) It’s no big deal.

9話。まったく難しいことではない、面倒なことではない、大したことはないといった意味。”It’s not a big deal.” とも言ったりします。余談ですが、これに not をつけて “It’s a big deal.” とするともちろん逆の意味、つまり、すごいとか大したことだといった表現として使えます。ただし、そう思っていないことを示す皮肉っぽい意味でも “Big deal” と言うこともあるので、文脈に注意する必要があるフレーズと言えるでしょう。

duly noted

(28:11) Well. Duly noted.

同じく9話。”duly noted” の duly は正式に、noted はここでは相手の言葉を受け取ったことを示すことを意味します。「確かに聞きました」「承知しました」「了解しました」「わかりました」といったところでしょうか。この文脈によっては「はいはい分かりました」といった、相手の主張に対する誠実さとは逆の意味として受け取られる可能性があります。

Easy peasy - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E9 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード9 (Pimento) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。mo-fo (5:47) This mo-fo is on fire."Mother Fucker" を省略した言い方。mo-fo と言われたらそういうことだと理解しましょう。no big ...

get the picture

(13:05) So one summer evening… I was out having a few drinks, one or two, maybe three. You get the picture?

10話。get the picture で理解すること、特に、説明された状況についてはっきりイメージすることを意味します。この台詞では、ある状況を説明しつつ最後に「イメージできる?」といった感じで確認しているわけですね。

break it to you

(34:20) I hate to break it to you, but he doesn’t even like you.

言いたくはないんだけど彼はお前のことを好いてもいないぞ、という台詞。break something to somebody で、話し手にとって言いづらい事柄 (something) を相手 (someone) に打ち明ける、暴露することを指します。

The same goes for you - フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E10 から
海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード10 (Marco) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix でのおおよその再生時間です。screw this (01:05) "Show me that again." "Sure, You got another 20?" "Screw this."ここの "screw ...

参考

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