挫折しない日記習慣で英語独習を加速させる

学習法
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日本にいながら英語を自在に使えるようになりたいという人の前には、次のような高いハードルが立ちはだかります。

  • 英語を使う機会が少ない。
  • ネイティブから得られるような良質なフィードバックが期待できる場面も少ない。

その結果、英語を使う→フィードバックから学習するというサイクルがうまく回らないためなかなか上達の機会が得られません。「曲がりなりにも英語でコミュニケーションができる」という状態になるまでに時間がかかり、より成長を見込める英語を多用できる環境にそもそも入っていきづらいという状態に陥りがちです。

このような状況で、毎日25分のオンライン英会話レッスンは貴重なアウトプットの場のひとつです。しかしこれだけではもちろん十分とは言えませんし、そもそも25分を毎日捻出するのが難しい人だっているでしょう。他によい方法はないのか、という疑問への答えのひとつが日記です。ここでは、途中で挫折せず続けられるように、可能なところでは手を抜きつつ、効果的に英語のアウトプットをするための tips を紹介します。

テンプレートとスケジュールで無理なく習慣化する

日本語でも英語でもいいのですが、日記を続けようとして挫折した経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。日記をつける際に起こりがちな厄介な問題のひとつが、書くネタがすぐに思いつかないというものです。書くネタがないと、まずは何を書くかを考えることから始めなくてはならず、余計に時間と労力が必要になってしまいます。日記をつけるために必要な時間が長くなると、時間をとれない日の割合が増え、習慣化も難しくなります。習慣化されていないことを意識してやるにはやる気が必要なので、日記をつけるハードルはさらに上がります。たまにやる気が出て日記をつけてみたとしても、日頃から書いていないためにとなかなかうまく筆が進まない。このように、書くことがないのに続けようとしても、すぐにこのような負のスパイラルに陥ってしまいがちです。ただ単に日記を書くとなると、人によっては英会話レッスン以上の労力と根気が必要になってしまいます。

では、何を書くかがあらかじめ決まっていたらどうでしょう。例えば、朝と夕方に次のような質問にそれぞれ2-3センテンス程度で答えるだけなら、それほど悩まず、さっと書けてしまうのではないでしょうか。

  • Morning Questions
    • What Am I Grateful for?:
    • What Would Make Today Great?:
    • What Am I Worried About?:
    • What Am I Thinking of?:
  • Evening Questions
    • How Am I Feeling?:
    • What’s Something Good That Happened Today?:
    • What Did I Do Well?:
    • What Could I Have Done Better?:

このテンプレートは、あるブログ記事 で紹介されていたテンプレートです。私はこれをそっくりそのまま使ってみているのですが、ほぼ毎日2ヶ月ほど継続できています。「何を書くか」があらかじめ決められており、私がやることは質問に答えることだけなので、あまり悩む必要がありません。そのためまっさらな日記帳に日々の出来事を書くよりは、はるかに筆の進みが良く、時間もそれほどかかりません。書くことが無くて続けづらいという方には、ぜひ試してみてほしいテクニックです。

もし日記をつけるのを忘れがちなら、Googleカレンダーなどで定期的な予定を作っておくのがおすすめです。例えば、朝7時と夜8時に15分の入れておき、予定の説明文に上記のテンプレートを貼り付けてしまえば、時間になればリマインダを受け取ることができますし、そのままカレンダーツール上で、説明文にある質問に答えを追記するだけでルーチンが完了します。Googleカレンダーでは毎日繰り返すような予定を簡単に作れますから、同じ予定を毎日繰り返すようにしておけば、手間もかかりません。

日記をつけるのは紙と電子媒体どちらが良いか

日記と聞いて思い浮かぶのは、ハードカバーの日記帳かもしれません。しかし英語独習を目的としている場合は、スマホやタブレット、PCを使って書くことをおすすめします。それには3つの理由があります。

  1. 字を手で書くことは目的ではない。
  2. 電子媒体なら気軽に書き直しができる。
  3. 電子媒体なら文法ミスを指摘してくれるツールの恩恵が受けられる。

ここでの目的は日記を書くことそれ自体よりも、英語のアウトプットをする場を増やすというものなので、自分の字で紙に残す必要はありません。また、英語をアウトプットしてそこから学習するには、単に書いて終わりではなく、自分の英語を読み返して推敲する過程が必要です。なぜかというと、この推敲の過程こそが表現力を磨くための練習だからです。前述のテンプレートの質問を投げかけてきている架空の相手に伝わるように、なるべく正しい文法で、簡潔に表現する方法を検討してみましょう。書いては消してを繰り返すことになりますので、やはり紙よりも電子媒体の方が圧倒的に便利です。

さらに、 Grammarly のような自動英語添削ツールを用いることで、第三者的なフィードバックも得られます。そのため、可能であれば PC で書くことをおすすめします。ブラウザ拡張として Grammarly をインストールしておけば、ブラウザ上で文を書くときには自動的に添削されるようになるためです。機械添削なので人間のフィードバックと同じものは期待できませんが、冠詞や時制、前置詞、動詞の変化など、重要な間違いをしっかり見つけて指摘してくれます。書いた文を Google 翻訳DeepL に和訳させて、意味が通りそうかチェックすることで、より多くのフィードバックが得られます (これらにもブラウザ拡張があります)。こうしたツールは、文を推敲する際の大きな助けになります。

英語独習についてさらに詳しく

今井むつみ著の「英語独習法」でも、アウトプットの重要さが示されています。なぜアウトプットが重要なのかをより知りたい方や、アウトプットを支援するツールについて知りたい方は一度目を通してみることをおすすめします。

参考

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