ordeal と ordain の違いと覚え方 – 紛らわしい単語たち

学習法
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ordeal と ordain はどちらも一般的 (SVL Level 9 と Level 10) な単語ですが、どちらも 似ていて混同しやすいです。それぞれの単語を構成する要素や語源など、いくつかの視点から両者を比較し違いを整理することで、紛らわしさをクリアにしていきましょう。

ordeal と ordain それぞれの意味

ordeal (発音記号: ɔrdíːl) には、名詞で「厳しい試練」「苦しい体験」といった意味があります。また、「神判」という意味もあり、こちらの意味の方がより語源に近いようです。

一方、ordain (発音記号: ɔrdéin) には、他動詞で「(牧師や僧侶などに) 任命する」「(法律によって) 定める」「制定する」といった意味があります。

単語の要素と語源で覚える

ordeal

ordeal は “judgement” や “verdict” を意味する古英語 ordal から来ました。これは “that which is dealt out” (配られるもの) を意味するゲルマン祖語から来たそうです。単語に含まれる “deal” はこのあたりから来ているようです。ordeal には神判という意味もあります。神判というのは古い時代に被告人が有罪かどうかの判断を神に委ねる方法です。語源である judgement や verdict に通じるものがありますね。神判の具体的な方法としては、沸かした湯に入った石を素手で取り出したり、手足を縛られ水に投げ込まれたり、熱した鉄を持たされたり、同じく熱した鉄の上を歩かされたりと、普通にやれば体を傷つけるような辛いものばかりでした (そのうえで “無事” だったら無罪、といった判定がされた)。これは ordeal のもうひとつの意味である苦しい体験とイメージが重なります。

また、別のフレーズ big deal (一大事、重大事) と一緒に、 ordeal → deal → big deal → 一大事 → 苦しい体験 と関連づけて覚えることもできそうです。

ordain

ordain は “put in order” (並べる) を意味するラテン語 ordinare から派生した語のひとつで、そこから “to decree” や “enact” 、つまり法律の制定、教会の牧師の任命などを意味する言葉に変化しました。法を定めることやある職務への任命というものの根底には、order のもつ命令するという意味の存在が伺えます。ordinare から派生した単語としては、他に ordinance (条例、しきたり) や ordinate (Y座標) さらに coordinate (座標) が挙げられます。

まとめ

ordeal については単語の後半にある “deal” に着目するのが覚えやすいでしょう。ordain については単語の前半から order → 命令 → 任命や制定 と連想できそうです。

参考

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