Some rocks you don’t turn over – Better Call Saul S1E7 のフレーズと意味

海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード7 (Bingo) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。

Dial it down a notch

01:29 頃。盗られたノートを取り戻した刑事が興奮しているところを、Jimmy がなだめつつ事情を説明しようとするときに言う台詞。

Can we dial it down? You know, just a notch?

“Take it down a notch” や “Dial it down a notch” で「落ち着いて」「抑えて」といった意味になります。ダイヤルを回してヒーターの出力を下げるようなイメージでしょうか。近い表現としては “calm down” がそれにあたるようです。

Three’s a crowd

03:04 頃。Mike が (もうひとりの刑事と2人になりたかったので) Jimmy に “Thanks” と言うと、Jimmy は “You’re welcome” と返しつつ「さあ帰ろうか」と言います。でもここでの “thanks” は「もう行っていいよ」の意味だったので、Mike が改めてそれを説明する場面。

I mean thanks as in “Three’s a crowd.” You can go now.

この “Three’s a crowd” は “Two’s company, three’s a crowd” というフレーズの一部のようです。ここでいう company は企業ではなく仲間という意味合いで読むほうが適切でしょう。3人のうち1人が、他の2人の良いコンビネーション/関係/状態を台無しにしてしまうことを指し、暗に3人目に立ち去ってほしい場面で使ったり、3人目だと自覚している人が使ったりします。

Some rocks you don’t turn over

05:28 頃。ベテランの刑事が若い刑事について「あとは学ぶだけだ (触れてはならない領域があることを)」と言う場面。

Some rocks you don’t turn over.

初見ではいまいち意味が分からなかったので調べてみたものの、この台詞自体はよく使われるフレーズというわけではなく、”leave no stone unturned” という、何かを成し遂げるため/探しものを見つけるために「考えられるあらゆる手段を使う」といった意味で使われるフレーズと関係があるようです。作中の台詞自体は、「ひっくり返すとよくないこと (= 見たくない虫とか) に直面するよ」という警告っぽい命令形の文と捉えられます。つまり、刑事は事件を解決するためにあらゆる石を裏返す (手掛りを探す) ものだけど、中には裏返してはいけない石があるよ、ということではないかと考えられます。

対応する箇所を日本語字幕で見ると「触れてはならぬ領域がある」となっています。なるほど。

Scrape together

24:45 頃。Kim が、この取引は苦労して手に入れたものなんだ、ということを言うシーン。

I managed to scrape together, from practically nothing, I might add a deal they should feel lucky to have.

“scrape together” で苦労して何かを手に入れることを意味します。”I managed to scrape together” で、苦労して何とか手に入れるといったところでしょうか。ここではお金ではなく司法取引のことを指しています。一方で、”scrape together” という言葉自体は、得にお金について言う場合に使われることも多いようです。

Cloud Cuckooland

26:19 頃。Kettleman 夫妻に、そろそろ現実的な話をしない? と Jimmy が切り出すシーン。

Can we all three just parachute down from Cloud Cuckooland?

“Cloud cuckoo land” は夢想の国、非現実的な理想の国といった意味合いで使われる架空の場所。現実を無視した不可能な話などを指して、恐らくは非難して言う場合に使われます。古代ギリシャの劇作家 Aristophanes の The Birds という作品に登場する場所がオリジナルのようです。

この場面では、論理的に考えてどう見ても不可能な主張を押し通せると思い込んでいるKettleman夫妻に対して、現実的な話をしようと呼びかける中で使われています。相手を世間知らずだとか、気が変だと感じていることを暗示しているわけなので、面と向かって言うには失礼な言葉に見えます。にもかかわらずそれを言ってしまう Jimmy からは相当のいらだちが感じとれます。

Takes one to know one

40:33 頃。Kettleman 夫人に泥棒と罵られた Jimmy が即座に返した台詞。

Takes one to know one, doesn’t it?

“it takes one to know one” というフレーズは、批判をしている人自身もその批判の対象になる場面で、(批判された人の) 切り返しに使われます。ことわざのひとつのようです。お互いさま、あなたこそ、といった意味になります。

その他のフレーズ

got what was coming to him

04:54 頃。Mike と刑事の話が続いています。”Get what’s coming to you” で当然の報いである、自業自得であるといった意味。

There’s a lot of people we both know that think Fensky got what was coming to him.

What’s it worth to you

24:39 頃。”What’s it worth to you?” は、何かを頼まれたとき、頼んできた人に、それをやった見返りをたずねる際の会話のフレーズ。それをしたら何かもらえるの? それをしたらどうしてくれるの? といった意味合いの問いかけとなります。

tug-of-war

26:26 頃の Jimmy の台詞。”Tug of war” で綱引きのこと。それに似た状況の争いを比喩して使われることもあります。作中では実際に Jimmy と Kettleman 夫妻が (現金の入ったバッグで) 綱引きをしていました。

I distinctly remember a spirited game of tug-of-war over this money…

come what may

27:22 頃。Kettleman 夫人が Jimmy (Mr.McGill) に、「私達は何が運命共同体なのよ、何があろうとね」といったことを言うシーン。”come what may” で何があろうと、何が起きようとも、といった意味になります。

We are in this together, Mr.McGill, come what may.

How dare you

41:01 頃。”How dare you” でよくもやってくれたな、よくそんなことができるな、といった意味。

on the hook

41:36 頃。今のところ夫だけが横領騒ぎの渦中にいるわけだけど、妻の行動次第では同様に罪に問われることになりますよ、といったことを Jimmy が言うシーン。”be on the hook” で、困難な状況に立たされたり、巻き込まれることを指します。

Because right now only Mr.Kettleman is on the hook for the whole embezzlement kerfluffle.

参考

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