よく使う as の用法まとめ – as good as, as … as ever, etc

英文法
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“as” の意味を辞書で引いてみて、あまりに多くの用法が並んでいる様子に驚いたことはないでしょうか。”as good as” とはどういう意味なのでしょうか。比較原級や接続詞、前置詞などさまざまな場面で使われる as ですが、ひとつひとつ調べてみると、どこでも共通して「同じくらい」「同じように」「同じとき」といった「同じ」の意識が漂っているように見えます。ここでは代表的な as の使い方をまとめてみました。それぞれ、例文をまじえて紹介していきます。

比較原級: as 形容詞 as / as 副詞 as

まずは比較原級の基本的なかたちを見ていき、そのほかのよくある使い方もひとつずつ見ていきましょう。

as 比較の観点 as 比較の対象 というかたちで「…と同じくらい…だ」という比較の表現ができます。たとえば、比較の観点として 形容詞や副詞 、比較の対象に 代名詞 を使ったかたち (as 形容詞/副詞 as 名詞) だと、次のような例があります。

  • I can run as fast as him. (彼と同じくらい速く走れる)
  • My sister is not as tall as me. (私ほど身長が高くない)

上の例の him や me ように、代名詞を比較の対象として置く場合は 目的格 にするのが普通です。否定する場合には、2つ目の例のように not as ... as とするか、もしくは次にように not so ... as とします。ただ、この not so ... as は今日ではあまり使われない古い表現で、not as ... as を使うほうが一般的です。

  • My sister is not so tall as me. (私ほど身長が高くない)

ところで、比較原級の文法としては、比較の観点比較の対象 にはそれぞれ単語ひとつしか使えないわけではなく、フレーズを置くことも可能です。2語以上のフレーズを使った例をいくつか見てみましょう。

  • My sister is not as tall as I am.
  • I can run as fast as he can.
  • He has as many keyboards as I do.
  • My daughter doesn’t absent from school as often as she used to. (かつてのように頻繁には欠席しない)

対象の何倍かをあらわす

「この橋はあの橋の3倍長い」とか「スカイツリーは東京タワーのだいたい2倍高い」のような「n倍…だ」を as ... as によって表現することもできます。

  • This bridge is 3 times as long as that one.
  • Tokyo Skytree is about twice as high as Tokyo Tower.

この例のように、2倍という場合には 2 times ではなく twice を使います。

できるだけ: as … as possible / as … as someone can

よく使われる「できるだけ早く」をはじめとして、as は「できるだけ」の表現にもよく使われます。「できるだけ早く」を意味する “as soon as possible” は ASAP という略語があるほど一般的な表現です。ふたつの as の間には soon のような任意の副詞が入ます。

  • Get in touch with me as soon as possible if you have a car accident. (事故にあったらなるべく早く連絡してね)
  • I’ll get there as fast as I can. (できるだけ速く行くよ)
  • Listen, cross the bridge as carefully as you can. (いいかい、できるだけ注意深く)

同じくらい/だけでなく: as well as …

この B as well as A もよく目にする表現です。この用法では、意味は文脈によって「これくらいできた」とか「AだけでなくBも」というように若干は変わるものの、どちらにしてもそこには「同じくらいよく」という共通のイメージが横たわっているように感じられます。

  • I tried as well as I could. (やれるだけやった)
  • He can speak German as well as English. (英語だけでなくドイツ語もできる)

ほとんど/同然/実質: as good as …

「実質○○だ」「ほとんど○○だ」「○○同然だ」といった表現に as good as ... が使われます。たとえば「私達は実質家族みたいなものだ」とか「これはほとんどガラクタだ」、「死んだも同然だ」といった言い回しをしたい場合にはこの as good as の出番です。

  • We have been living together for 3 years. She is as good as family. (実質家族のようなものだ)
  • Without batteries, this machine is as good as junk. (ほぼがらくただ)
  • If I fail in this exam, I’m as good as dead. (死んだも同然だ)
  • This company’s products are expensive but as good as gold. (金のようにとても価値がある)

最後の例の “as good as gold” は、価値があることの他にも、(子供に対して) お行儀が良いことの表現にも使われます。行儀の良さにはそれほど価値があるということなのかもしれません。

ところで、こういった「同等である」ことを表現するために good を使うというのは、初見だとなかなか感覚がつかめないかもしれません。実は good には、一般的に知られている「良い」以外にも、「十分」といった意味があります。ですから「十分 … と言える」といった意味で “as good as …” を捉えると良いでしょう。

余談ですが、good を単なる「良い」以外に使うフレーズの他としては “I’m good” というものがあります。お腹がいっぱいなときにウエイターに追加の食事をすすめられたときには “I’m good” と言うことで、十分満たされている (だからもう料理は結構です) ということを伝えることができます。

どれよりも劣らない: as … as any

as ... as any で、他のどれとも同じくらい良い、どれよりも劣らないといった表現になります。文脈によって、最後の any は単体でも使うことも後ろに名詞句を続けることもできます。

  • He works as hard as any other employee in this office. (誰にも劣らないほどよく働く)
  • This flavor is as good as any, so you should try it. (アイスクリーム屋でフレーバーをすすめられている)

あいかわらず: as … as ever

Ever と組み合せて as ... as ever とすることで「今までどおり」「これまでどおり」といった意味のフレーズになります。ですから例えば「相変わらず○○だな」と言いたい場面に使えます。

  • You are as stubborn as ever. (相変わらず頑固だな)
  • As ever, she skips breakfast. (相変らず、彼女は朝食を抜く)

上記の例のように、as ... as ever だけでなく as ever だけで使うこともあります。

最高: as … as can be / as … as it gets

as ... as can beas ... as it gets で、いけるとこまでいった、到達できるところ (と同じくらい) までいった、といった感じのフレーズ。この使い方によって、これ以上ない最高の状態であることを表現できます。

  • I’m as happy as can be.
  • Look at the beautiful sunset — this moment is as good as it gets.

AよりはむしろB: not so much A as B

not so much A as B は、「AはBほどではない」とか「AよりはむしろB」といったときに使える表現。たとえば、夜遅くに息子と外出しようとしている夫を妻がたしなめるような場面で「あなたは (大人だから) 大丈夫だろうけど、子供が心配なのよ」といった気持を表現する方法のひとつとして使えそうです。

  • I’m not so much worried about you as about your son.
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… さえしない: not so much as …

not so much as ... で「誰々が〜することさえしない」といった表現ができます。

  • It’s weird. They wouldn’t so much as mention the accident. (おかしいな。あんな事故があったのに誰もそのことに触れようとしない…。)

… する限り: as long as / so long as

as long as ...so long as ... で、「…な限り」といった条件を示すことができます。

  • Any apartment is OK as long as bath and toilet are separated. (バス・トイレ別ならなんでもOK)
  • You can stay here as long as you want to. (居たいだけいてね)

これらは “provided that” や “providing that” で置き換えることもできます。

補足: 比較原級での as の省略

比較の対象が文脈的に明らかな場合は as 比較の観点 as 比較の対象as 比較の対象 を省略できます。

  • The visibility is better today. It’s not as hazy. (昨日ほど霞んでないから遠くが見えそう)

昨日との比較だということが前後の文脈から明らかな場合、上の例のように “as hazy as yesterday” ではなく “as hazy” で十分というわけです。

接続詞としての as

比較原級のつぎは接続詞としての as の用法を見ていきましょう。

「…と同じように」「…するように」

「…と同じように」「…するように」「…するとおりに」といった様態 (物のありかたや行為のありさま) をあらわして言う場合にも as が使えます。

  • You should have done the paperwork as I showed you. (私が見せたように)
  • He overslept as usual. (彼はいつものように寝過ごした)
  • As I said yesterday, she won’t come back today. (私が言ったように)
  • You can reorder the task list as you like. (あなたの好きなように)
  • As you know, it’s your father’s birthday next month. (あなたもご存知のように)
  • Alice failed the exam, as she expected. (彼女が予期した通り)
  • As I thought, Bob left his umbrella at home. (私が考えたとおり)

「まるで … かのように」

If と Wish、仮定法を使いこなす でも触れたように、as if someone were/did ... で、「まるで … であるかのように」というような、誰か (何か) が「まるでXXXのように」振る舞っている、事実とはかけ離れた振舞いをしているという様子を表現できます。

  • He talks as if he knew everything. (まるで自分が何でも知っているかのように話す)
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「…のときに」「…につれて」

「…のときに」といった、あることが起きると同じタイミングで物事が起きる様子を表現できます。次のように as の後ろに文を続けて、起きたことを説明します。この場合の as は “during the time that” と読み替えることができます。

  • As we walked home, we talked about what we would do next holiday. (歩いて帰りながら…)
  • We waved bye-bye to the dairy cow as she was carried from the pasture. (牧場から去っていく牛にバイバイした)

この用法は「…するにつれて」というような、少し幅のある時間に対しても同じように使うことができます。

  • As the sun rose, the flowers began blooming. (日が昇るにつれて朝顔が…)
  • As she grew up, she was used to livivg alone. (成長するうちに…)

理由を添える as

because や since と同様に、as は理由を示す際の接続詞として使えます。「一億人の英文法」によると、因果関係をがっちりと説明する because に対して、付け足した説明のように使われるのが as なのだそうです。

  • I wore a mask as I caught a cold. (風邪をひいたのでマスクをつけた)

上の文中の as は、because や since で置き換えても意味は通ります。

前置詞としての as

接続詞に続いて、前置詞としての as の用法も見ていきましょう。

「…として」

「誰々として…する」「何々として使う」のような、立場や役割、外見をあらわす用法です。

  • As a professional, you have to take responsibility for your decisions and actions.
  • I work as a referee on weekends.
  • She uses this bottle as a water pot.

「…の頃」

「子供の頃はこうしてたよ」といった、過去のある時点を指す場合にも as を使えます。

  • As I was a child, I used to walk along the shore on Sunday mornings.

as を使ったよくあるフレーズ

「…と同じ」: the same as …

「Aさんの給料はBさんと同じだよ」とか「ここはもう昔と同じ会社ではないよ」といった「同じ何々」を表現する場合には the same as ... を使えます。

  • My salary is the same as you. (同じ給料)
  • He is the same age as me. (同じ年齢)
  • This is not the same company as it used to be. (ここはもうかつてと同じ会社ではない)

現状のまま: as it is / as-is

“as it is” や “as-is” というのは、有りのままの現状を指す形容詞として使われます。販売契約やソフトウェアの使用許諾によく登場するフレーズです。以下はフリーソフトウェアライセンスのひとつである MIT Lisense の抜粋です。ソフトウェアが 現状のまま 提供され、いかなる保証もされないといったことが書かれています。

THE SOFTWARE IS PROVIDED “AS IS”, WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR
IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY,
FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT.

ビジネスの文脈で、現状を意味する “as-is” や理想の状態を意味する “to-be” といった言葉を目にしたことがあるかもしれません。この “as-is” も同じ意味ですね。

参考

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