I mean — 様々な意味をもつ mean / means の使い方7パターン+α

英文法
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英語を読解している途中でたまに出現する mean には、大きく分けて動詞と形容詞の2つの使い方があります。また、それらとは別に means という名詞も存在します。同じ品詞でもいくつかの意味があり、慣れないと誤解や混乱の元になります。ここでは、代表的な mean / means の意味と使い方をまとめて紹介します。

mean: 動詞としての意味と使い方

まずは動詞として使い方です。ちなみに mean の過去形/過去分詞形はどちらも meant です。

意味や考え、事実、結果などを表わす

おそらく最初に学ぶ mean の意味ではないかと思います。言葉の意味、人の考えや、事柄が表す事実など表現する動詞です。

  • What does it mean? (どういう意味?)
  • The score means that I failed my math exams. (59点ではギリギリ不合格…)

また、ある事柄がある結果に結びつくことを表すこともあります。

  • Lower costs mean high profits. (コストが減らせると…)

「重要である」「価値がある」という意味

ある物事がある人物にとって重要であったり価値を持つこと、あるいはその逆を表現できます。

  • This is just a notebook but it means a lot to her. (ただのノートだが彼女にとってはとても重要なものだ)
  • Fame means nothing to me. (名声は私にとって何の価値もない)

日本語でも「それは彼/彼女にとって重要な意味をもつ」という言い方をすることはありますね。

強調するための mean

Mean は自分の発言を強調したり、いかに本気であるかを示す場合にも使われます。

  • Get out of here. I mean it! (ここから出てけ!)
  • > After an hour, things started to get cold. And I mean really cold. (本当に寒い)

「するつもりである」「しようとする」という意味

意図することを表現する動詞としての使い方もあります。

  • I didn’t mean to hurt you. (傷つけるつもりはなかった)
  • I have been meaning to reach you since this morning. (今朝から連絡しようとしてた)

mean: 形容詞としての意味と使い方

動詞に続き、mean の形容詞としての使い方を見ていきましょう。

不親切/意地悪な態度を意味する

誰かに対して不親切、意地悪、または不愉快な態度をとることを意味することがあります。海外ドラマや小説などでたまに見かけますね。

  • I’m sorry for being mean to you last night. (昨夜は辛くあたってごめんなさい)
  • > I think the elephant just ran away. Her master was always mean to her. (…主人はいつもその象に意地悪だった)

平均や中間という意味

平均値の平均、また、やり方や質という意味での中間を表すことがあります。

  • Their mean height is 160cm. (彼らの平均身長は160cm)

means: 名詞としての意味と使い方

ここで説明するのは mean ではなく means です。ややこしいですね。

手段という意味

“means” で何かをするための手段、方法を意味する名詞として使います。単数でも means と末尾に s がつきます。

  • > NASA figured a decades-old probe ins’t ideal as a sole means of communication. (コミュニケーション手段としては理想的とは言えない)

その他の押さえておきたい mean の用法

I mean, で間違いを訂正したり意図を明確にする

会話の中によく登場するフレーズです。”I mean,” で文を始めることで、前に言った自分の発言を訂正したり、発言の意味を明確にするための補足ができます。

  • > I don’t dislike him, Mother. I mean, I like him as a human being. I just can’t stand him as a man.
  • > I don’t want to break it. I mean, it’s already broken; they lost contact in 1997. But I don’t want to break it more.

最初の例では、「彼」を嫌いなわけじゃないという発言のすぐ後に I mean から始まる文が続いています。「人間としては好きだけど…」と直前の発言をより明確にする内容になっていますね。次の例では、既に壊れている「それ」をさらに壊したくないのだ、という説明を続けるところで I mean が使われています。これらの例を日本語に訳すとしたら、I mean は「つまり」「というのは」といった感じになります。

“I mean it!” のような強調するための mean と見た目がすこし似ていますが、こちらは mean の後ろにカンマやダッシュなどが続くという違いがありますね。

ちなみに、このようなフレーズは discourse markers と呼ばれ、会話の流れや構造を制御するはたらきがあります。次の記事では、覚えておくと便利な discourse markers について紹介しています。

You know, kind of - 会話をつなぐ言葉 discourse marker の使い方
海外ドラマや小説の台詞などでこなれた感じの英会話を見聞きしていると、文のはじめに "you know" "kind of" "well" といったつなぎ言葉がくることがあります。これらの言葉にはいったいどのような意味があるのでしょうか。ここではそういった、英語でのつなぎの言葉 (discourse marker) の役割と、すぐに使える頻出のつなぎ言葉を紹介します。つなぎの言葉 discourse marker とはdiscourse marker (談話標識) とは...

by all means

“by all means” で「もちろん」「ぜひ」といった許可または肯定を示すフレーズになります。

  • “May I use this room for a week?” “By all means.”
  • > Venkat rubbed his forehead. “By all means, tell me the nasty stuff.”

参考

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