Went a little bananas – フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E1 から

フレーズ
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海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) から、作中の気になるフレーズの意味と使い方について解説します。まずはシーズン1エピソード1 (Uno) に登場するフレーズから。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。

went a little bananas.

序盤 10:05 頃。裁判所で3人の少年の弁護をしているシーン。

These three young men, near honor students all were feeling their oats one Saturday night and they just … went a little bananas.

最後の “went a little bananas” は何かの慣用句のように見えますね。”go bananas” には「気が狂う」「ばかげたことをする」「頭のおかしいことをする」といった意味があるそうです。このエピソードの日本語字幕では「ハメを外した」と訳されています。

もうひとつ、途中の “feeling their oats” も食べ物を使った他の慣用句です。”feel one’s oats” で「元気いっぱいである」とか「生き生きとしている」といった意味。Wiktionary によると、語源として「オーツ麦でよく飼育されている馬の隠喩」といった説明があります。オーツ麦は生き生きとしたいい馬を育てるのにうってつけということなんでしょうか。本編の字幕では「体力を持て余し」と訳されています。

Gee, that’s swell.

14:45 頃。Jimmy が Mike と駐車場で料金について言い合いをしているシーン。

Gee, that’s swell.

“Gee” は驚きや感激、シンパシーを軽く表現する感嘆詞。Jesus の省略からきたと言われています。「えー」「うわ」「うーん」といった感じでしょうか。

また “that’s swell” は “that’s great” を意味するそうです。”Gee, that’s swell” で「おお、そりゃすごい」くらいの感覚でしょうか。このシーンでは Jimmy の「法廷で人を救ってきたんだ」という言葉に対して Mike がこの台詞を返していて、日本語字幕では「それは立派だな」となっています。

fight tooth and nail

16:50 頃。Jimmy (Saul) が Kettlemans 夫妻と話しているシーン。

Someone who will fight tooth and nail.

たまに目にする “fight tooth and nail” という表現。これは「必死に、獰猛に、強烈に」戦うという意味だそうです。噛みついたり引っ掻いたりする様子を比喩したもので、1576年頃からあるフレーズだといいます。

go south

16:50 頃。”go south” はここでは下がることや失敗すること、崩壊することを指しています。

that’s when it all goes south.

南へ行くというフレーズが、このような意味を持つことには、地図やコンパス (南が下であること) と関係があるようです。ちなみに “go west” は死ぬことを意味するそうです。西は日没の方角ですね。

その他のフレーズ

  • 16:50 頃: “That’s when you want someone in your corner.”
    • “someone in one’s corner” は守ってくれる、または支援してくれる人のことを指します。
  • 35:40 頃: “Money is not beside the point. Money is the point.”
    • “beside the point” で無関係であるとか、重要ではないという意味になります。
  • 35:55 頃: “Hand to God, I wasn’t gonna say this, but you are broke.”
    • “Hand to God” で “I swear to God”、つまり「神に誓って」という意味になります。

参考

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