Can you live with it? – フレーズの意味と例文を Better Call Saul S1E6 から

フレーズ
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海外ドラマ Breaking Bad のスピンオフ作品である Better Call Saul (ベターコールソウル) シーズン1エピソード6 (Five-O) に登場するフレーズの意味と使い方について解説します。各シーンの時間は Netflix での再生時間です。

I’m solid

05:35 頃。息子を失なった Mike がアルバカーキへ到着し、義娘の Stacey と再会したときの会話で Mike が「もう立ち直ったよ」といった主旨のことを言う台詞。

I’m better. And I’m sorry it took me so long. But I’m not like I was. I’m back. I’m solid.

“solid” には固体を指す名詞や硬いことを表現する形容詞として使われる一方、「素晴しい」とか「かっこいい」、「大丈夫」「頼りになる」といったさまざまな意味の形容詞として使われることがあります。単語だけを見ても一概には判断できない難しい単語です。この文脈での “I’m solid” は「大丈夫」といった意味で使われており、”I’m OK” と置き換えてもいいでしょう。

I couldn’t make it out

07:44 頃。Matt が深夜に誰かと電話で話していたときのことを回想しながら話す Stacey の台詞。話の内容は聞き取れなかったということを言う場面。

I couldn’t make it out. It was someting about… I don’t know. I couldn’t hear it.

ここでの “I couldn’t make it out” は文の最後にある “I couldn’t hear it” と同じことを意味します。make something out で、聞きとりづらい状況でなんとか聞きとる、見づらい状況でなんとか見るといった意味のフレーズとして使うことができます。単純に「聞けなかった」という意味の “I couldn’t hear it” にはない「聞きとりづらい状況」という情報を付け加えたい場合には、このフレーズが役立ちそうです。

It’s getting on

09:30 頃。「そろそろ娘に夕食をあげないと」といった感じで話を切り上げようとする Stacey の台詞。

It’s getting on, I gotta get Kaylee her dinner.

句動詞 “get on” は時間がたつという意味に使え、”It’s getting on” で「遅くなってきた」ということになります。「遅くなってきたからそろそろ帰らないと」といった感じで日常会話でも使えそうなフレーズなので、覚えておくとよさそうです。

let some things slide / look the other way

35:26 頃。本編後半での Mike の回想シーンが終わる頃の台詞。多くの警官が、逮捕したドラッグディーラーの金をちょろまかすという話をしているところ。

You let some things slide, you look the other way. You bust a drug dealer who has more cash than you’ll ever earn in a lifetime.

let something/someone slide で、「(大目にみて) 見逃す」「(事態が悪化するのを) ほうっておく」といった意味になります。この場面では前者の解釈が近いようです。また、”look the other way” は「(悪事などを) 意図的に見ないようにする」といった意味で使われます。どちらのフレーズも、見て見ぬふりをするといった意味で使うことができそうです。

can you live with it?

41:32 頃。もし Hoffman と Fensky が Matt を殺したのなら、誰が彼ら2人を殺したの? と問う Stacey に、聞かなくても分かってるだろ、といったことを Mike が答えるシーン。この台詞で6話は終わります。

The question is … can you live with it?

知らなくても、なんとなく意味は分かってしまうかもしれません。live with something は、「(受け入れがたい/不愉快な物事を) 受け入れる」 という意味のフレーズとして使われます。「二人を殺したのが私だということを確かめたところで、その事実を抱えて生きていく覚悟があるのかい」といった感じのニュアンスでしょうか。

Hail Mary

18:05 頃。

Mike, this is a Hail Mary.

“Hail Mary” は聖母マリアへの祈りを捧げる人物を指す (“Ave Maria” とも) 一方、アメフトのゲームの終盤でのやけくそ気味のロングパスを指すスラングとしても使われます。ここでは後者の意味で使われていると思われます。可能性は低いけどゼロではないチャンスにかけるという意味では、”long shot” と似ているフレーズですね。

その他のフレーズ

06:35 頃。”toucy-feely” は過度に感情を表に出しがちだったり、なれなれしい様子を指すそうです。

Cops aren’t real touchy-feely, you know that.

08:20 頃。”(as) thick as thieves” でとても親しいこと、親密な友情関係を表現できます。一体何が語源なんでしょうか。

But you? He know he could call you anytime he had a problem. You were thick as thieves, the two of you.

17:18 頃。”get out of hand” は「収拾がつかなくなる」とか「手に負えなくなる」といったような、物事がコントロールしづらくなるという意味合いのフレーズとして使われます。ちなみに、こちらの “make it out” は “make it out alive” を指していると思われます。

Unfortunately, things got out of hand. The three of them were ambushed and Matt didn’t make it out.

参考

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