had better / have got to – 「したほうが」「しなければ」の表現

英文法
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should や must、have to などを用いた「したほうがいい」や「しなければならない」をはじめ、「するしかない」「したほうがよかった」などの英語での微妙な使い分けを把握しましょう。

must / have to: しなければならない

must も have to も「しなければならない」ことを表現します。have to の方がより一般的で、must はルールや指示などを文書で示す際に特に用いられます。”have to” の代わりに “have got to” を使うこともできます (関連記事: 万能な基本動詞 get でより豊かな表現を手に入れる)。

  • I have got to pick her up from the airport. (彼女を空港から拾ってこないといけないんだ; もちろん have to でも OK)
  • You must write your answers in black or blue ink. (解答は黒か青のインクで書かなければなりません)

英単語イメージハンドブック によると、must と have to どちらにも共通するのが「しなければならない」「違いない」という 高い圧力 のイメージです。一方、have to には必要性から来る 客観性 を帯びたニュアンスがあります。つまり must と比べて have to の文には、それをしなければならない理由への意識があるということです。

should / ought to: した方がよい (するのは良い/正しいことだ)、…のはずだ

それをするのが良いこと/正しいことであること を表現したい場合の「した方がよい」には should や ought to を用います。

  • She should stop spending money. (彼女はお金を使うのを止めたほうがいい)
  • You ought to find a job ASAP. (なるべく早く職を見つけたほうがいい; ASAP = as soon as possible)

should は、上記とは少し違った「…のはずだ」「…だろう」というような話し手がそれを予期していることを表現する場合にも使われます。

  • She has been studying hard. She should pass the exam. (… 彼女は試験に合格するはずだ)

Had better: した方がよい (しないと良くない状況になる)

Should に似ていますが、ある 特定の状況下で、そうしないと良くないことが起こりうる 場合に用いるのが had better です。

  • You look pale, you had better take a day off. (顔色悪いよ、休んだほうがいいよ)

具合が悪いときは早めに休まないとますます悪化してしまいますね。こういった場合には had better がぴったりです。ちなみに否定は “had better not” になります。

Might as well / may as well: したほうがいい (他に方法がない)

Might as well / may as well: は、乗り気ではないけど「そうするしかなさそう」といった、 それ以外に方法がなさそう だからそれをしたほうがいいという局面で使われます。

  • “Should we sit down while we’re waiting?” “Yes, we might as well.” (“座って待ってるといいかな?” “そうするしかなさそうね”)
  • We might as well take a taxi because the train already has left. (電車はもう行ってしまったから、タクシーを拾うしかなさそう)

Should have done something: した方がよかった (のに、しなかった)

“Should have done” をそのまま読むと「するべきだった」ですが、意味的にはそれに「(するべきだったのに) しなかった」という情報も加わります。

  • You should have finished your homework yesterday. (昨日のうちに宿題を済ませておきべきだったのよ)

demand/insist/propose/recommend/suggest などを使った仮定法

これらの動詞を使った仮定法現在と呼ばれる仮定法/叙想法では、動詞は原形になります。

  • I suggested that she take a day off. (彼女に休みをとるようすすめたよ)
  • I demanded that he apologize to her. (彼に彼女へ謝罪するよう要求したよ)

Insist や suggest の後には原形動詞以外が続く形もあり、 “suggest -ing” や “insist on -ing” などの使い方もできます。

  • I suggested that she taking a day off.
  • He insists on having lunch with us.

It’s time …: …するときが来た / …する頃だ

これは見た目そのままの説明になってしまいますが、”It’s time to do …” で「… するときが来た」という意味になります。

  • It’s time to wind things up. (「話し合いはここまで」しばしば It’s が省略される)

さらに “It’s time you did …” で、本来はすでにしていないといけないという 批判 を表現できます。また、”It’s about time you did …” と about を加えることで批判のニュアンスを強めることができます。

  • It’s time they came home. (帰ってきていないといけない時間だよ)
  • It’s about time you finished your homework. (宿題が終わっていないといけない時間だよ)

参考

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