abandon と abundant はどちらも頻出 (SVL Level 5) の単語ですが、見た目が似ていて区別が難しかったり、覚えづらいと感じることがあります。両者を比較し違いを整理しつつ、覚え方、見分け方を考えてみましょう。
abandon と abundant それぞれの意味
abandon (発音記号: əbǽndən) には他動詞で「諦める」「断念する」「見捨てる」「引き渡す」「放棄する」といった意味があります。また名詞で「自暴自棄」「自由奔放」といった意味もあります。
一方、abundant (発音記号: əbʌ́ndənt) には形容詞で「たくさんある」「豊富な」といった意味があります。
見た目の特徴で覚える
全く異なる意味でありながら、どことなく似ていてはじめは覚えづらいかもしれません。縦に並べてみると、どこが異なるか分かりやすいです。
- abandon
- abundant
慣れるまでは「abandon の3文字目のaは諦めるのa」とか「abundant だから un と (うーんと) たっぷりある」のように、文字の違いから意味の違いをこじつけておくことはできるかもしれません。
語源で覚える
「諦める」や「自暴自棄」を意味する abandon は2つのラテン語が語源になっています。at, to, toward を意味する adと、proclamation (宣言、布告) を意味する bannum から形成された単語です。そしてこの bannum は、ban (禁止、追放) と同じルーツでもあります。これだけでは現在の意味に辿りつくのは中々難しいですね。ただ、なんとなく両方に共通するのは「手放す」イメージでしょうか。abandon は、そのスペルに含まれる ban と共通の語源を持っていたな、ということを覚えておけば区別する手がかりにはなりそうです。
「豊富な」の abundant は、off や away from を意味する ab と、a wave を意味する unda から形成されたラテン語で to overflow, flow in profusion, have in excess (溢れる、大量に流れる、過度に持っている) などを意味する abundare から来ています。abundant の un は波のように見えなくもないです。大海の大きな波のうねりのイメージから、豊かさを連想できると良いかもしれません。